探究活動とは?(イントロ①)
高校来て始まった「探究」って授業、何するんだろう?と
期待やら不安やら色々感じていることでしょう。
可児高校では探究をこのように位置付けています。
探究サイクル
課題発見・設定
その課題解決のための方法を決めるための情報収集、
課題解決のためのアクション実施、
アクションの結果を整理、分析をして、考察をまとめる。
まとめた内容を「他者が理解できるよう論理的に説明する」
このようなプロセスを仕組みとして運用し、体得してもらう
のがこの授業の目的となります。
可児高校ではそのサイクルに入る前に少しだけ
自分について知るワークを入れています。
厚生労働省日本版Onetの自己診断ツール
職業適性から自分を探る目的で実施します。
職業適性や勤労「価値観」から自分自身を深掘りします。
職業価値観検査
16Personalities
また、世界的にも使われている16Personalitiesはより統合的です。
自分の得意不得意、好み、適性、また自分の得意なタイプの人、
苦手なタイプの人などを分析します。16のタイプはそれをイメージ
しやすいアイコンで名づけらているため、イメージしやすいかも
しれません。ちなみに渡部はディベーターでした。
こういったアンケートの結果を全て受け入れる必要はない、と
思います。「あー、そうなんだー」と受け入れてもいいし、
「そんなはずはない」と拒絶しても自然な反応です。可児高生には
このワーク後に「ジョハリの窓」にまとめるワークも入れてます。
要は
自分目線と、他人目線、
受容できる・自任する部分と、そうじゃない部分の
マトリクスで自分を分析するものです。SWOT分析でもいいかもしれません。
なんでもいいんですが、自分というものを時間とって定期的に探ってみる、
変化を確認してみる機会をとる、という目的で実施してます。
「自分はこれが好き」が言える第一歩
探究でよく「あなたはなぜこの活動を?」と問われた時に多くの高校生は
「いや、なんとなく・・・(とお茶を濁すしかない)」
と口を濁すシーンをたまに見かけます。
ただ、正直「本当、なんとなく始めてたんですよ。そしたら、
ハマっちゃったんですよね、ハハハハハ」なんてことは
大人の世界ではよくあることなんですが、いわゆるなんとか
入試とかだとストーリー要求されるんですよね。なんとなく。
そのきっかけとしてこういう機会を使ってもらえればな、と。
また自任してなかったけど、他人からふと言われた一言が
ずっと気になってる、人生のテーマになるということは
ままよくあることです。
そりゃ、幼少期に何となく始めた〜が辞められず、今も、
というストーリーも十分あり得るんですけど、じゃ、
万人にあるか?というと・・・ということで機会創出の
ために、毎年これをやってもらってます。
ということで、探究の第一歩は
「まずは自分を知ることから始めよう」でした。