サステナブルブランド国際会議 参加レポ編
前回の続き
前編で「SB SustainableBrand国際会議って何?」って話を書かせていただきましたのでお読みになられてない方はそちらを・・・と思いますが、今回は「で、何をしてたの?」について書いていこうと思います。
キーノート講演・株)StockBase関さん
「大学4年生で休学して、起業。」
最近、そういう話を探究界隈ではよく聞きます。
公務員やってると夢のようにも思えてしまいますが、ビジネススキームとしてもよくできてますし、講演後早々に名刺交換してお話伺いましたが、そこには「キャリア戦略」もあって、もうちょっと大学時代って「リスク取れる」黄金時間なのにバイト・ガクチカ・就職活動で終始するのはある意味、勿体無いなぁ、と思った次第です。そういう意味でアントレ教育って高校時代に触れておくと可能性広げられるだろうと思いますし、会社員になるにしても「社長目線を体験したことがある」ってでかいんじゃないか?って思いました。
この画像から、何が課題で、どうマネタイズしようとしているのかを想像してみてください。答えは探究の時間に気になる人は個人的にお尋ねくださいw また、いわゆるスタートアップ起業だから失礼な話「ちまちまやってる」のだろうと思ってたんですよ。だって、まだ起業して2年ぐらいだったと思うんで。しかししかし・・・
やはり起業って目の付け所勝負だなと思った瞬間でした。こうした大企業でも「課題」があって自社では「廃棄する」しかない、というSWOTでいうW・Weaknessがある、他方地域にはフードバンク、子ども食堂、などといった団体が食料品を必要としてる。そこを「新結合」それがStockBase社・関さんの発想でした。可児高校でもお話しいただけそうでしたので今後交渉していきたいと考えてますので「ぜひお話聞きたい!」って人はリクエストしてくださいね。保護者の方でも、興味有られる方はお声掛けください。生徒と一緒にお話し聞いていただける場をセッティング考えていきたいと思います。
本校生徒は・・・
他校の生徒さんとのシャッフルチームで防災・DX・パートナーシップをテーマに、「防災時の課題を自分たちで設定して、その課題をDXを使って解決する」と言った課題でした。
ファイナルプレゼンテーション
グループ発表ではコアメンバー3名とも各グループで発表しました。
城村さんのチームは平時は机として使い、災害時にパーテーションとして使える机をプレゼンしました。災害時と平常時を「シームレス・フェーズレス」に使えることをアピール。これは企業側のプレゼンキーワードをうまく捉えた発想だったな、と思います。
コアメンバー伊藤くんのチームはハザードマップのDX化ということで、多くの自治体はハザードマップの作成、pdfを掲載、以上って感じだと思うんですが、そこに切り込んだということで意欲的はプレゼンだったと思います。現状の課題を洗い出して、DX化するとそれがどう課題が解決されるかをうまくまとめていたと思います。できればそれを「住民を巻き込む」とか「住民が参加するインセンティブ設計」とかまで深めるとべたーだったかな、と思いました。
各部屋でグループ発表後、各部門の代表者によるプレゼンテーションがありましたが、本校2年生の平岩さんの所属するグループが代表として選ばれました。ポケモンGOをモデルにした災害モンスター・デザスターを集めるゲームというアイデアで選ばれました。キャッチー&わかりやすいさ、キャラクター公募やAI活用で利用者が防災マップ作りに参画する、ポイントを地域通貨と連携する、などのアイデアが評価されました。「最近は時間がなくて使えてない」といってましたがハテナソンカードが役に立ったかなあ!?とか思ってみたり。渡部的視点からすると「ゲーミフィケーション」と「地域通貨と絡めるインセンティブ設計」で地域住民が参加する「動機を作り出した」ところでしょうか。この辺りはDAOに関わってる伊藤くんに言って欲しかった気もするんですが、いや、平岩さんの発想とチームビルディング力が光ったところだと思います。
会を全体を通じて感じたこと・・・
今回、一つの場所に本コスエイトが固まったんで、同じ会場の話しか分かりませんが、静岡県から参加された「星陵高校」さんの生徒さんの動きが本当に僕は目を引きました。何が?といえば付箋の使い方に慣れてるとかは「基本スキル」だとして「コミュ力の高さ」と一言では片付けられない「チームビルディング力」っていうんですかね。「巻き込み力」っていうんですかね。良い言い方をあえてせずに表現すると、こういうのとかマイプロとかそういうところに出てくる学校って最近は「だいたい決まってきた感」があるんですが、そういうアイデア出しとか慣れてきてるんですよね。で、話し合って「ある方向に持っていく力」はあるんですよ。構想力ていうか。もっというと「大人が好きそうなアイデア」もわかってるっていうか。ですけどそれを超えたところで「話を回す力」というかメンバーに目配せしたり、声かけたり「どう思う?」って話振ったり、そういう気遣いができてるって高校生の平均値からすると驚異の力っていうか。なんでこんなことができるんだろう、それも「個人」じゃなくてそういう「集団が育つ」って何をどうしたらそうなるんだ???って思って、日本旅行の社員さんに「星陵高校の先生、紹介して!!!」ってお願いしてお話、伺いその秘密を伺いました。いや、なるほどっと思いました。(気になる人は個人的に聞いてね!)気さくに教えてくださった奥村裕樹先生、ありがとうございます!!お話し伺ってワクワクしました。本当に。
https://manavinet.sakura.ne.jp/manavinet_com/manavinet_wp/east/starhill/
でも、「色々やってるから」じゃないのですよね。
この「キモ」今年はうちの学校の探究、外しちゃったので「逃した魚はでかいんだろうなぁ・・・」と思って自分なりに次年度どうするか今一度考えたいと思います。いやぁ、プロトタイプは悪くなかったんだなぁ、もうちょっと踏ん張ればよかったなぁ、とやや後悔もしましたが、どうするかはまた来年度以降ご覧くださいってことで。
回を増すごとに、参加する教員にもギフトがある会に成長してると思いましたし、その理由も今回よく分かりました。来年も参加したいと思いますし、来年は「一年生も連れてこよう」と思った今年のSBでした。