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地域探究あるある(1)

可児高校探究って、何してんの?

本校の総合的な探究の時間では
1年生では地域を題材にしています。
まず1年生は
「生徒自身の深掘り(生き方・在り方を考える時間
かつ、学級づくりの時期でもあります)をする期間」
であり、
「探究手法の習熟」にフォーカスを当てます。
この時期はあえて、グループ探究にしています。

1年学年発表の様子。クラス代表として発表しました。


2年生では地域の枠をはずし、
自分自身の探究テーマを追求します。
ただ、自分の興味関心や課題意識が同じベクトルなら
(似てれば・・ぐらいの運用です。ただ、本当に一致
してないと空中分解の恐れもあります。)
「グループ探究も可」としています。


地域探究あるあるー「最後はSNSで拡散」

地域の大人が何もしてないわけがなく、
多くの場合、自治体単位、観光協会単位、
もしかすると自主団体だったり、地域団体、
地域の公共施設単位でもSNS発信は
やってたりします。

まずは「実際に行われてる内容を精査」しましょう。
すると、「いい例」も「悪い例」もあるでしょうから、
いい例はなぜいいのか、悪い例も同様に考えられますね。

既存の例をしっかり分析して考える
これは誰でもできることですが、
意外とやってないな、
と思う部分です。

自分の常識を疑う

自分たちはSNSで情報を得てるから、
SNSに情報を流せば、高校生や若者にリーチできる、
情報を届けたい相手や情報を必要とするターゲット
自分たちの情報が届くはず、と思いがちです。

しかし、情報発信者はみんなそう思ってるわけです。
そうすると何が起きるか?比較や競争が起きます。

皆さんが発信する情報全てが
平等に扱われるわけではありません。

サーチエンジンが「情報を選別」して
検索結果として表示されます。

YoutubeだってTikTokだって
あなたの好みに応じてリコメンドしますよね?

つまり、

情報発信する側の意図通りに情報は拡散されない
のが現代のインターネット社会だと言えます。

(そういう意味で巨大掲示板は発信された情報が
平等に扱われるという意味で価値があると思います)

じゃ、どうすれば自分たちが発信する情報が
届けたい相手に表示されるんでしょうか?
そういったことに関心が向くと、この探究も
意味がありそうですよ。

効果的なSNS活用、誰がわかってる?

これは非常に難しい問題ですが、
意外と、近くの教育機関にその道の専門家が
いたり、民間・地元のコンサルされてる方が
いるかもしれませんよ。

地元企業が雇ってるSNSプロデューサーや
コンサルタントの方もいるかもしれません。
地元企業のHPやSNSアカウントをチェックして
刺さるところは何かしらのアドバイスを得ている
可能性もあります。紹介してもらうのもてでしょう。
(お金がかかる場合もあるので、先生方と相談しましょう)

例 ABテスト

素人の僕でも知ってるような例で恐縮ですが・・・

いわゆるABテストってものですが、
Youtubeなんかの動画を見聞きして
聞き齧った程度の知識ですが

そういう手法もある、

ということは、ある程度本気で調べてる人なら
遭遇する情報です。探究をよく調べてるかどうかは
使ってるキーワードでわかると思います。
やはり調査したなりの「専門用語への理解」や
「使いこなし」をみると、しっかり調べてるな、
調べた情報を「ものにしてるな」と感じます。

探究学習でどうしても書籍や論文といった一次情報
を重要視しますが、気軽さで言えば、
そういった情報にあたる
のもいいでしょう。

(ただどこかのタイミングで、我流からある程度専門的な知識
のある学術経験者のサポートや意見を得ると、安心ですよね。)

大学関係者から情報・アドバイスを得る

大学進学を絡めるなら、経営・マーケティング系の学部のHP
や近くの大学のそういった学部の先生のデータを見ていくと
たまにSNSマーケティングを分野に入れてる先生を見つけて
学校経由で相談をかけてみるのも手です。私立大学さんだと
高校生向けのマーケティングの一環として模擬授業やそういった
相談を受け付けてくださるところもあるようですよ。ただ、
そういった場合「ある程度の前提知識を得てから」の方が
相手にも熱意が伝わりますし、時期・タイミングも大事だと
思います。

図書館の活用!

(声を大にして言いたい)
書籍でもそういったテーマのものはたくさんあるので
書籍からのインプットもありでしょう。(可児高生は
もっと図書館を活用するべき!!司書の先生にも色々
相談するとヒントがもらえるかも!?)

ということで、
地域を題材にした探究のソリューションとして
どうしても出てくるSNS活用ですが、
そんなに甘くないかなーというのが
個人的な(おじさん的な)見方です。
参考にしてもらえればと思います。

次回、インバウンド取り込み、を題材に
書こうと思います。同期はこの記事を見たから、ですね。
岐阜県も頑張ってますね。

ただ、オーバーツーリズムの話もちらほら聞こえてきてますし、
そういった先進的な課題に取り組むのもありかもしれません。
本当に、日本全体がインバウンド獲得を考えた場合、
オーバーツーリズムの問題が、局所的な観光地だけでなく
我々の日常に迫ってくる、なんてこともあり得るわけです
からね・・・。

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