令和5年 可児市高校生議会(前編)
1年間の探究の成果を報告、および、議会への要望を行いました。
スタートは教員側の趣旨説明ということで、渡部から本校の探究学習の位置付けについて「ざっくりいえば、地域探究でどれだけ達成感感じたか、でUターン変わってくるんじゃないんですかね?」って話を。同僚栗原より総合的な探究の学習について趣旨説明を行ってから本番、ということでここから詳細をレポしたいと思います。
1年生、2年生学年探究代表者の報告
1年生代表の発表
1年生は残飯処理ならぬ、残飯美化。残飯を使って肥料を作り、市の花であるバラを咲かせられないか?という発想ベースの発表でした。ただ、その実現可能性について農豪大学校や園芸アカデミー様にお尋ねしたり自分たちでやれることから可能性を探りました。「そもそも、残飯を直接減らす方策考えては?」等厳しい質問もありましたが、探究は発案する側も「もしこんなにできたら、どうよ?」というレベルの発想もありだと考えています。逆に提案された側も自分がその領域では素人であっても「社会人としての常識・知見から自分なりの意見を述べる」のは社会人としての義務だと思いますので、そういった普通の人目線で「実際、この点はどうなの?」といった質問は視点を切り替える上でも建設的で必要な「対話」だと思います。意見を言ったら素晴らしい、で終わらずそこからもう一歩二歩踏み込んで考える、これが可児高校の探究としたいと思います。
2年生学年探究代表者の発表
さて2年生はさらにハードルが高く「御嵩町の観光を盛り上げるには?」と可児市に関係ない探究です。普通のこう言った行政との連携事業であれば普通は可児市のことを探究した生徒が発表するのでしょうが、本校の探究は「探究の手法を学ぶ」のであって地域は題材と捉えています。彼女の探究活動は可児にとっても有益であろうということで発表させていただきました。ただ、隣接地域であることや元々歴史的なつながりを持ってることもあり、市議の方々からは「御嵩の観光協会や役場に直撃した方がいい」「私は郷土史に関わってきたのでぜひ知見を共有したい」「御嵩と可児を結ぶ名鉄広見線の復興など、連携が取れるところから」等々、前向きな質問(?)が飛び交いました。正直、渡部自身、いいのかなぁ?とも思ったのですが「懐深いなぁ」と思いましたし、市外からとはいえ通学してくる高校生も地域の高校生。教育力という意味でも可児市の懐の広さを感じましたし、地域で高校生を育てる視点に立った対答弁質問だと思いました。私も学びになりましたのでこの場をお借りして感謝申し上げます。