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探究活動とは?(イントロ③)


可児高の探究では右上が強み

では、
解決したい課題が絞り込めた、
とします。

探究活動の設計で重要なこと

次は「解決手段の絞り込み」この段階ではリサーチ力がものをいいます。
アイデア出しであれば素人の皆さんのアイデア、大事だともいます。
しかし解決するアクションの実行には、必ず発生するものがあります。
はい、それは「コスト」です。

コストはお金だけではありません。
誰かにインタビューを依頼すれば
「相手があなたに割く時間」は相手のコストです。
何かを実行する際、何も道具を必要としないのであればいいですが、
道具を買えばお金がかかります。資金計画も大事です。
何か作業をあなたと一緒におこなう、とすればその労力もコストです。

実現可能性を考える必要がある、というのはこのコストをどの程度
許容するのか、またはコストをできるだけ減らす、または、
地域の方々や、教員に協力を求めるのであれば何が必要か、
考えてみてください。「お互い様だから」は相手に言ってもらう言葉
であって自分から言う言葉ではありません。そう言うことも考えて、
探究活動の計画・設計をしてくださいね。(Win~Winが最高です。)

地域のサポーターを発掘しよう

ただ、幸いなことに、可児高には素晴らしいサポーターをしてくださる
地域の方々がいらっしゃいます。
市の問題全般・・市役所各課、市議会、カニミライブ(期待も込めて)
農業問題・・JAめぐみの様
多文化共生・・可児市国際交流協会様
社会福祉全般・・可児市社会福祉協議会様
アート・芸術系・・可児市芸術文化センターala様
可児市内、多治見市内、美濃加茂市内等の企業様

いろんな事業体の方々が協力に前向きでいてくださります。
今、協力関係がなくても皆さんが「こんなことをやってみたい」
と言語化してくれるのをまってるかもしれませんし、
「高校生がこんなことしたいって言ってるんですが」と
飛び込み営業は喜んでやりますので、みなさんどんどんアイデア
出してほしいと思います。

なんでそんなに地域にこだわるか?

みなさんに「成功体験」を得てほしい思ってます。
皆さんが「本当にやりたいこと」を見つけ、その実現を
周りの大人が応援する。その環境は、この可児市にあります。
で、みなさんにそのことを証明してほしいって思います。
実現できるかどうかは、渡部の頭の中では「五分五分」だと
思ってます。実際、この2年間、すべて関わった活動が成功した
とはおもっていません。「申し訳なかったな」思うプロジェクト
もあります。でもチャレンジには「失敗」はつきものですが
失敗から得た考察にこそ高校生の探究の「価値」があります。


最初の画像に戻ります。

「真の探究は2回転目から」

最初に示したこの図ですが、実際は

自分軸を知る、(情報収集、)(アンケートで人の声を聞く、)
課題設定、アクション、分析・まとめ、

と行きたいところですが、情報収集が足りないせいで、
迷走。アンケート調査をし(なかなか回答集まらず、)
文献・ネット検索を繰り返し、、、行き着いた場所が、
「この課題って現実社会とずれてない?(答、出なくない?)」
「これ、解決できんやん・・・」
と当初の目論見と、時期が後になればなるほどズレが大きくなる。

そんな探究が昨年も散見されました。うまく行った、とされる探究は
むしろリサーチ中からこの「リサーチクエスチョンの見直し」を
繰り返していました。自分の手の届く範囲でいかにアクションを
起こすか?が探究を成功させる一つのバロメーターになるでしょう。

また、いつでも「この方向って、、、大丈夫?」と思ったら
教員に相談した方がいいかもしれません。幸い、今年の2年探究は
ゼミ制ではなく「1・2学年の先生だったら誰でも相談可能」ですので
専門性や「話しやすさ」で気軽に相談するのがいいかもしれません。
基本的にはどの探究も「大卒の大人が、論理的に考えて、追える内容」
であると思いますので、ぜひ色んな先生にプレゼンしてご意見を
収集していくとより充実した探究となるでしょう。

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