ベトナム研修・・の視察。

次年度、本校はベトナム現地に赴いて
海外研修(フィールドワーク)を
有志生徒に対して実施する計画があります。

なぜベトナムか?(前振り)

本校は、これまで4年間コロナ・パンデミック
の影響で1年目に実施した海外フィールドワーク
(セブ島)が実施できない状況でした。

留学ジャーナル様のご支援・ご協力で
大学生向けに実施していたオンライン
によるベトナム現地の大学生との
オンライン交流プログラムを高校生向けに
再構成して夏休みに1週間〜2週間、
大体5回ぐらいのセッションに分けて
実施してきました。

コロナパンデミックも終息、ということで
本年度1回目実施、と計画したものの、
やはり公立高校で数十名を引率する
海外研修を計画する「ハードル」が担当者
自身超えられず(力量不足でした、反省)
今年は「視察」ということになりました。

可児高校、というより自分が「業者にお任せ」
ということができない性格でして、

「やるなら、参加する生徒にブレイクスルー
 をもたらすような研修にしないと」

の思いが強く、計画策定が中々具現化でき
ませんでした。が、業者様に対する相見積もり
を依頼する中でさまざまな情報を頂きつつ
「この計画で行こう」というラインまで
たどり着き、今回は現地での実際の工程を
3日に圧縮して行ってきました。

なぜベトナムか?(本題)

いわゆる10年前ぐらいに「発展途上国」と
言われていた国ならどこでもいい気がしてました。
セブ島に行った際は地元企業「(株)ファミリー」
吉田正社長にお骨折りいただき、外国人技能実習生
が日本に来る前に日本語を研修する研修所
「ゴールデンゲートウェイ」に訪問させていただき
「やさしい日本語」で現地の研修生様たちと
交流させていただく活動をコアに、
フードドネーションをスラム地域でおこなったり
セブ島といえば「語学研修でしょう」と
英語学校に一日体験に行くといった活動を
行いました。

じゃ、セブでいいじゃん、という考えもあった
のですが先ほどの通りベトナムオンライン研修で
せっかくベトナムとの「ご縁」ができたので
流れでベトナムになりました。
ベトナムもフィリピンも実は日本、そして
可児市との隠れた関係性があるのです。
それは

「外国人技能実習生として多く可児市に
 居住する人たちがいる」

ということです。気が付かない人も
多いと思いますが、本当に多いと思います。

https://www.city.kani.lg.jp/secure/24651/3gaikokusekishimin-genjo.pdfより

可児市・美濃加茂市といえばブラジル!という人も
いると思いますが、今やフィリピンの人たちがそれ
を抜き、それに次ぐ人数がベトナムの方々です。
朝、市内を通勤すると「自転車で連れ立って出勤」
される姿をよく見かけます。

なお、R5のトップ3国出身の人口は
フィリピン4,141人
ブラジル3,208人
ベトナム792人  
と「え?こんなに増えるか?」と思ったので、
数字についてもう少し調べたいと思います。
出典:岐阜県HP 県内在留外国人数/市町村別(令和5年6月末現在) https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/385555.pdf

いずれにしても増加傾向にはあると思います。
ただ、本校の生徒さんたちに
「外国籍の同級生と交流したことがある?」
と聞くと、
「同じ中学校に通いつつも
 国際教室(の生徒さん)と交流がなかった」
「そもそも地区的に外国籍生徒がいなかった」
という話もありました。

同じ市内に住んでいてもあまり実感がない
生徒さんが結構いることに課題意識があり、
そこを本校の海外研修の目的として設定する
ことが自分自身のこだわりでもあります。
(自分達の街に住む人たちの国を知る)

実はもう一つ大きな動機がありますが
それについては次の投稿でお話ししましょう。


この記事が参加している募集