見出し画像

探究活動における「アクション」の行き着く先・・

岐阜県では指定事業を受けている高校を中心に
探究活動のイベントがある。指定事業を受けてる学校
から悉皆(2−3名生徒)で、学校混成チームで
毎年異なる岐阜の課題についてソリューションを
考えプレゼンするものなのだけども、最終的にどうしても
SNS展開、SNSで認知を上げるといったソリューションに
行き着く。高校生からするとSNSは身近だし、その影響力は
否定できない。ただ、本当にSNS「だけ」が、情報伝播の
手段なんだろうか?と常々考えている。

令和6年12月30日

実際そうだな、と過去の自分の職歴からそう思う
反面、こう言ったマスコミが調査して記事にしたものを
見ると何か込み上げてくるものがある。

と同時に、「SNS展開」の先に、もしかするとその
SNS展開もそもそも「口コミ」がないとバズりも
しないわけで「そこの工夫とかもう一歩踏み込んだ
分析、行動策定、アクション」がないと「SNS展開
すれば大丈夫」「え?本当??」っていういつもの
展開を永劫回帰状態でこの先も見続けることになる
んじゃないかという危惧をしてる。
(県担当者は2、3年で大体変わるけど、自分はずっと
「スーパーハイスクールセッション」シーズン中1回は
見るので6年間ずっと見てて「あれ?デジャヴですか?」
という経験をしてるので私にとっては、まるで
永劫回帰のように感じられるわけです。)

各高校の探究学習でも生徒が出してくる解決手段の
5つに1つぐらいは(3つに1つの場合も?)「SNS展開」
だろうし、複数かんがえた方策の一つには必ず入っている
わけだけど、探究学習を評価する大人の方も「SNS展開
大事だよねー」で終わってしまう。しかしよくかんがえて
欲しい。

SNS展開で成功してるならどこの自治体・企業も苦労しない

わけです。SNSって一口にいても
中年層が優勢なFacebook
若年層に人気のInstagram
ショート動画に特化したTikTok
動画ポータルとして絶対的な地位にあるYoutube
地理的特性と使い勝手の面で微妙な立ち位置のLine
・・・などなど
色々あるし、Facebook、Insta、Youtubeは
TikTokの隆盛を受けてショート動画をやったりと
機能の改善も目覚ましい。

どのターゲットに向けて、
どのSNSサービスのどの機能に同線を引き、
(まさにここの部分は口コミだと思う)
誘導した後で、更にSNS上の情報に触れて
もらって「拡散したい」と思える動機は?
SNSユーザーが拡散したくなる仕掛けは?
誰に対して拡散する?不特定?ともだち?
そこまでかんがえたとして、では実際に
どういった情報に加工して流すのか?
実際に流したらどう成果を評価するの?

結構一口で「SNS展開」と言っても、
その下には色々かんがえなければいけないわけで
そこまで踏み込まないと探究にならないんじゃ
ないかしら?と思う今日この頃。
年の暮れ、来年の探究では「SNS展開」から
もう一歩先に進ことを祈ってます。

ーーーーー記事ここまでーーーーーー
ここからは蛇足です。

ちなみに、なぜ記事の話がそうだと思えるかというと
前任校で同地区の夜間定時制に8年勤務、
進路部長も経験させていただき、
自分が在籍した頃は最大8割以上の
在籍生徒が外国籍生徒という学校
でした。今も多くの外国籍生徒が
学んでいるとおもいます。

彼らは入試(2次試験面接)で多くの受験生が
「朝から家計を助けるために仕事にいき、
夕方から学校で学んで高卒資格を取りたい」
と言い、大方、そう言った生活を営む。

アルバイトをする生徒もいるが多くは派遣会社
で製造業で働く。自分が勤務し始めた2005〜9年
あたりだと義務教育年限(つまり中学生)が年齢を
偽ってハケン行ってた、なんて武勇伝も聞いたことが
ある(真偽の程は定かでない)

時はリーマンショック後。
美濃加茂市にあったソニーが撤退して、
多くの日系外国人労働者が職を失った。
そんな時代でした。自分がいたのはそこから
東日本大震災・福島原発事故後を経過して、
ちょっと景気の上向き具合を感じつつあった
7年前まで勤務。

こういった教員生活の中で「外国人は派遣会社や仕事先を
どう探してるか?」については本当に「口コミ」「親戚の伝手」
が圧倒的に多いことを目の当たりにしてきたということを
言いたかっただけです。(長くてすみません。)

多くの方々にこのnote読んでいただき、
勇気、気力をいただきました。
来年も皆様にとって良き年になりますように。

noteを起点に学校訪問してくださった
数々の学校担当者様ご訪問いただき
ありがとうございました。

この記事が参加している募集