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R5可児市高校生議会(後編)

後半の部ーエンリッチコアメンバー報告・提言


可児DAOチームの発表

この高校生議会で多分議員の方々を一番戦々恐々とさせたのはこのチームではないでしょうか。DAO、なんじゃそりゃ?ですよね。渡部も中田敦彦さん、キンコン西野さんとか追いかけてなかったら、伊藤穰一さんとか追っかけてなかったら「知らんがな」です。たまたまYoutubeでそういうのをみて気になってたところに個人探究でNFTやりたいんですけどーといってきた岩村さんがいなければ始まってなかったプロジェクトです。(そういう個人探究であっても、応援したいと思えれば応援しますよ、という事例です。)

伊藤くん、緊張しつつも発表をやり遂げました。

DAOって何?

脱集権型、自立分散型組織、の略、、、です。
今、世の中の組織は基本的に中央集権型組織ですよね。
会社ー創業者(社長)がいて、社員がいて、お客さんがいる。
関係を整理してみると、
A)資本家から資金を得て、
B)労働契約において労働者を雇用して、
       製品を製造・販売した利益で、
   労働者への賃金を支払い、
C)売り上げから原材料費や賃金を差し引いて、
  設備投資や資本家への利子をつけた返済、
  等々を差し引いて利益がようやく、
  創業者に入る、と。
D)そういった流れになってるわけですが、
  例えば、こういう事業体も国家なり自治体に
  「法人」として認められることで会社として
  成立できる制度になっています、と。

DAOではこれらをブロックチェーンで自動化します。

こういった制度は今までは「紙に記録して、誰かが管理してる」ことが前提となっているためみんなが信用してこの制度を利用して生活をしています。ただ、管理するには一定のコストが必要です。これらが電子化し、何処か政府が管理するサーバー(現実に国が直接管理するサーバーなんてあるのかしら?)で管理していることになっていると思います。

これらを自動化し、貢献度の可視化や報酬分配などを通じてコミュニティ形成をはかります。

が、ブロックチェーンの登場で「誰かが管理しなくても、回る仕組み」が社会実装されました。これが仮想通貨です。仮想通貨は国家が発行していない通貨です。つまり「誰も値打ちを保証する実体はない」のですがみんなが信用してるので成り立っている通貨です。一番最初に普及したものがビットコイン。ビットコインで「誰かが管理するのではなく、すべてのやり取り(ビットコインの授受)記録を「みんなで記録を保持し、みんなで監視。誰かが改ざんしたら、みんなが持ってる記録と違うから、それはBanする」という至極シンプルな仕組みで成りたってしまった。で、「通貨がブロックチェーンで代替できるなら、他の代替できるものはなにか?」と考えた時に、「会社組織を置き換えられないか?」というのがDAOの基本コンセプトだと考えます。
先ほどのA)からD)のやり取りを契約も書き込める(スマートコントラクトといいます)次の世代の仮装通貨イーサリアムを使うことで自動化ができるというものです。

で、何がいいの?この先どうなるの?

A・C)投資家からの資金提供
   ーDAOへの参加権としてNF T発行ー株式市場の代替
B・D)雇用契約の代替ースマートコントラクトを使うことで自動化。
   ー労働契約の電子化、賃金支払いの自動化

といわゆる企業や事業体で現在取り組んでいるDXを、ブロックチェーンで可能にするのがDAOだと言えます。当然、その中間で行っていた業務に携わる部分がコストカットに寄与します。こういった仕組みを地域探究に活かすと、どうなるか?地域活性化につながるんじゃないですか?という趣旨の発表でした。具体的には次年度コアメンバー中心にシステムを運用し、再来年度以降、可能な範囲で市内の高校生や事業体に公開を目指していく計画です。

多文化共生チームの発表

可児市といえば、住民の8%超の住民が外国籍という土地柄。多文化共生とかダイバーシティという言葉がメジャーになるはるか前、1980年台からこの課題に取り組んでこられて、今の可児市の多文化共生政策があるわけです。当然、そこに数住民として関心がないわけではなくコロナで3年ほど中断してきましたが、そろそろ「再開しないとね」ということで今年再度立ち上がった多文化共生チーム。代表の丹治さんをリーダーに1年生がサポーターとしてグループを作り活動中です。かつてのOG坪川さん・大島さん・内藤さんの3人トリオ(ESSメンバー)で実施した「多文化カタリバ場交流会」復活に向けて動いています。

今年の多文化フェスティバル@可児市国際交流協会フレビア

フレビアは可児駅すぐ裏です
こんな感じです
一歩足を踏み入れたら日本じゃない空間が・・・
準備は全てのボランティアらしいです
丹治さんがフェイスペインティングのボランティアを
はい、チーズ


そんなリーダーの丹治さんからスタートです。

実際可児高校に進学してくる生徒さんも中学校や小学校で同級生にたくさん外国籍の同級生がいたはずですがいいのか悪いのか「意識せず、ここまできた」という声も多く聞いてますし、これから行政、企業、研究施設、どこへいっても日本人だけで活動することの方がレアケースになる可能性がある中で、さまざまな背景を持った人同士で交流した経験がない、というのは危険です。あらゆる場面で、さまざまな背景を持つ可能性がある人との共同を通じてシナジーを追求する、これがアフターコロナのリーダー像だと思います。そういう意味でもこういった活動を牽引してくれるコアメンバーが再び出てきてくれたことは喜ばしいことだと思います。

クライマックスは要望書の提出

可児高校の総合的な探究の時間も、エンリッチコアメンバーも基本的に「この社会をより良きものにするにはどうしたらいいか?」が基本になってます。ですので、探究活動が本校だけの取り組みとなってしまっては本末転倒です。今回のDAOに力を入れるのも、この探究学習を通じて社会や世界がより良くなる取り組みが進むことを伝え、その支援をお願いさせていただきました。次年度以降も可児高校の探究学習は進化し続けたいと思います。

最後は要望書を提出し、パチリ


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